途中で断念!鞍馬寺その2





本殿金堂前にある金剛床です。宇宙のエネルギーである尊天の波動が果てしなく広がる星曼荼羅を模しており、内に宇宙の力を蔵する人間が宇宙そのものである尊天と一体化する修行の場となっています…宇宙と合体できる場所=鞍馬寺のパワースポットとなっています。両手を広げ空を仰ぎ、人間が宇宙と一体化することによって願いが叶うとされます。 中心の三角形は尊天をあらわすので踏むのはNGと書かれていました。 本尊である尊天は中央に毘沙門天、右に千手観音菩薩、左に護法魔王尊が合体した像であり、60年に一度、丙寅年に開扉されます。前回は1986(昭和61)年でしたので次回は2046になります。あと、27年後です。本殿金堂の西にある光明心殿には台風で倒れた境内の杉から作られた護法魔王尊が安置されています。

光明心殿を左手に入るといよいよ奥の院参道です。しばらく歩くと霊宝殿が見えてきました。200円払い館内へ。1階は昆虫やキノコの標本が、2階は寺宝や与謝野晶子・寛(鉄幹)記念室、3階には左手をかざしている国宝毘沙門天立像が…(非の打ち所がなく圧倒されました)。毘沙門天は四天王の一尊として特に北方を守り、多聞天とも呼ばれています。もともとインド神話に出てくる神様で中国に伝わると武神としての信仰が生まれ、日本では勝負ごとにご利益がありとして崇められました。脇侍には毘沙門天のお后の吉祥天立像が(気品がありました)、向かって左手にはふくよかな善膩師童子(ぜんにしどうし。毘沙門天の五人の太子の一人)が仲良く安置されています。

霊宝殿のそばに与謝野晶子の書斎だった冬柏亭が建ってました。

山道を400mほど歩いたでしょうか。



牛若丸は天狗に兵法を習うため深夜に独りで奥の院道を急ぎましたが、途中、湧水を飲んだとされる「息つぎの水」です。ぽとり…ぽとり…と落ちていました。



「息つぎの水」を通り過ぎ間もなく「背比べ石」があります。牛若丸は平家が父の仇(かたき)であることを知り、平泉の藤原秀衡を頼って鞍馬山を降ります。その際、この石と背比べをしたとの伝承があります。牛若丸は7歳頃に入山して10年余修行したと云われていますから16、7歳でしょうか。一見、150Cmはなかったと思います。

木の根道を少し歩き、大杉谷権現社→この場所は護法魔王尊のエネルギーの高い場所とされていますが…数本の切り株や倒木が見られ荒廃してました。権現社に限らず山道を歩いているとここかしこで倒木が目につきました。去年の台風21号の爪痕は京都の山に甚大な被害を及ぼしたようです。



あと450mほど行けば魔王殿ですが思ったより疲れが襲い、ここで引き返すことにしました。鞍馬寺発行の案内図によれば仁王門から貴船まで2.5km、徒歩約100分と書いてありましたがとても無理でした。

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