野宮神社にて



斎宮(斎王)とは伊勢神宮にお仕えする未婚の皇女のことです。制度としては天武天皇の御代に確立し、後醍醐天皇まで約660年間64人の斎宮(斎王)が選ばれました。平安時代には賀茂社にお仕えする斎王も選ばれるようになりましたので、伊勢斎王は斎宮、賀茂斎王は斎院と呼ぶようになりました。
斎宮は天皇の御即位毎に卜定(ぼくじょう=占い)によって選ばれ、野宮にて足掛け三年の潔斎の日々を送りました。三年目の秋には伊勢神宮神嘗祭にあわせて伊勢に旅立たれます。野宮を出られた斎宮は桂川で御禊を行い、大極殿で発遣の儀に臨みます。天皇は手ずから御櫛を斎宮の額髪に挿し「都の方へ赴き給うな」と別れの言葉を告げられます。伊勢へ向かう(斎宮群行)は監送使以下500人の官人官女の壮大華麗な行列でした。斎宮行列はこの様子を専門家の考証によって再現したものです。
以上は第21回野宮神社斎宮行列のパンフレットより。



野宮神社です。

「黒木の鳥居」は樹皮がついたままの徳島県剣山産のクヌギの原木です。



本殿です。ご祭神は野宮大神(天照皇大神)。伊勢神宮と同じ神様が祀られています。

野宮の場所は天皇の御即位毎に定められ当所は第52代嵯峨天皇(786〜842 57歳)皇女・仁子内親王(じんしないしんのう ?〜889)が最初とされています。

他に嵐電「有栖川」駅より南東へ5分程行った「斎宮神社」や、以前紹介した四条中学校ちかくの西院野々宮神社等が野宮旧跡とされています。

余談ですが天照大神様を伊勢に鎮座して頂くまでの90年間…各地を転々とされています。そのひとつ、京都府福知山市内宮皇大神社は元伊勢と呼ばれています。



広くはありませんが有名な「野宮じゅうたん苔」です。

境内には

愛宕大神→鎮火勝運

白峰弁財天→芸能上達

白福稲荷大明神→子宝安産・商売繁盛

大山弁財天→交通安全・財運向上

野宮大黒天→良縁結婚

と神様がいっぱいです。

特に本殿左手に鎮座する野宮大黒天に良縁を願い、大黒天前にある「お亀石」をなでながらお祈りすると1年以内に願いが成就するといわれています。



平日だったので空いていました。

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