千本ゑんま堂でお目こぼしを買って。



千本今出川交差点北側の道を西へ。  すぐに「浄土院」があります。

通称「湯たくさん茶くれん寺」です。

浄土宗のお寺でご本尊は阿弥陀如来(1096の銘をもつ、僧・寂能作)

豊臣秀吉が北野の大茶会の帰りに立ち寄り、茶を求めますが、住職は自身の未熟な茶を恥じて白湯(さゆ)を献じたと伝え、「湯たくさん茶くれん寺」の名があります。



またもや、本堂屋根にのる寒山拾得像(楽長次郎作)を見逃してしまいました。

※寒山拾得(かんざんじっとく)…中国・唐の伝説上の詩人、寒山と拾得のこと。



市バス「乾隆校前」下車。千本通西側を上ルと見えてきました。

「引接寺(いんじょうじ)(通称・千本ゑんま堂)」です。



創建 1017(寛仁1)年

開基 定覚(小野篁とも)

ご本尊 閻魔法王(1488年定勢作 高さ2、4m)

宗派 高野山真言宗



本堂前には可愛らしい泣き地蔵さんが迎えてくれました。



鉦の上の湯のみは閻魔さまのお茶飲み用です。おさい銭を入れることができたら「1万日の参拝に相当するご利益がある萬倍碗」…だそうです。



当日は団体さんの予約で、残念ながら本堂には入れませんでした。

今年の12月に実施される「京都検定」の一部は千本通に関連した問題が出題されるとかで。

閻魔三尊、脇には司録尊(裁判の結果を記録)と司命尊(生前の行いを閻魔さまに伝える)を従えています。     閻魔さまの怖いお姿は地獄の恐ろしさを諭すため、地獄の苦しみを自らも感じている表情とも云われます。



かき餅「ゑんま様のお目こぼし(税込400円)」を購入。



珍しいおみくじもありました。



十重石塔(1386年の銘あり)は紫式部の供養塔と云われます。        紫式部のあの世での不遇な姿を見て成仏させるために建立したとありましたが、式部さんがどなたかの夢に出てきたのでしょうか?



遅咲きの八重桜は「普賢像桜」とありました。

千本ゑんま堂は小野篁(おののたかむら 802〜853 52歳)が朱雀大路頭に閻魔法王を安置した事に始まると伝わります。

その昔、千本通の北側いったいは風葬(野ざらし)の地だと云われています(合掌)。

5/1〜4まで、定覚上人が始めたセリフ入りの「ゑんま堂大念仏狂言」が演じられます。昭和39年に後継者不足で途絶えましたが、昭和49年、不審火で狂言堂が焼失した事をきっかけに「千本ゑんま堂狂言保存会」が結成されて以降、毎年、上演されています。

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