釘抜地蔵さんで苦を抜いて。



市バス「千本上立売」下車。千本通沿いにある「石像寺(しゃくぞうじ)通称・釘抜き地蔵」です。

819(弘仁10)年、空海により創建されました。

宗派 真言宗→浄土宗

本尊 地蔵菩薩



弘法大師が唐から持ち帰った石を刻み、「諸悪、諸苦、諸病を救い助けん」と祈願されたお地蔵さんが祀られています。

人々の身体や心の苦しみを抜き取る⇒苦抜き地蔵⇒釘抜地蔵になったとされます。                室町時代、商人の紀伊国屋道林(40歳頃)は両手に激しい痛みがあり、どんな治療でも効果がなく、地蔵菩薩に7日間の願かけをしたところ、満願の日の夢に地蔵菩薩が現れ、「お前の苦しみの原因は、前世において人を恨み、呪いの人形(ひとがた)を作ってその手に八寸釘を打ち込んだことにある」と告げ、呪いの人形から抜き取った八寸釘を道林に見せました。道林が夢から覚めると、両手の痛みはすっかり消えていました。そして、石像寺に参詣すると本尊の地蔵菩薩の前には血に染まった2本の八寸釘が置かれていたと伝えます。



お堂の周りは数多くの釘と釘抜(はさんで抜くやっとこに近い道具)が付いた絵馬が奉納されていました。

訪問した日は年配の女性が竹串の束を持ち願かけの準備をしていました。

本堂脇にある竹串を自分の数え年の数だけ手に持ち、願をかけながらお堂を一周するごとに1本ずつ返して行きます。その時にびんずる様や宝珠を撫でると一層のご利益が頂けると云われます。

本堂裏手には1225(元仁2)年に完成した阿弥陀如来および観音菩薩や勢至菩薩が安置されています。光背までひとつの石で造られた最古の石仏とされます。



奥にある墓所には弘法さんが自ら掘った井戸がありました。

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