京都御所周辺…三宝荒神さん



鴨沂高校近く、荒神口通寺町東入に「護浄院(ごじょういん)」、通称・清荒神(きよしこうじん)さんがあります。



創建 772(宝亀3)年

宗派 天台宗

本尊 清三宝大荒神(きよしさんぽうだいこうじん)

仏法僧(=仏の教え)を守護し、不浄や災難を除去する神様です。日本では台所や竈(かまど)が最も清浄な場所であることから竈の神様として信仰されてきました。

大荒神さまは第49代光仁天皇(こうにんてんのう 709〜782)の皇子・開成皇子(724〜781 母不詳 桓武天皇の異母兄)の作と伝わります。もとは摂津国に鎮座していましたが、第100代後小松天皇(1377〜1433)の勅命により醒ヶ井高辻(さめがいたかつじ)に勧請され、1600(慶長5)年に現在地に遷りました。

1694(元禄7)年、御所の浄域を護ることから、第113代東山天皇(1675〜1710)より「護浄院」の名を賜ります。

※写真では荒神さまは明王の姿に類似していました。



観音堂です。女性の守り仏=准胝観音(じゅんていかんのん)が祀られています。江戸時代に池の中から出現したと云われます。

観音堂手前には第119代光格天皇(こうかくてんのう 1771〜1840)の胞衣塚(えなづか)がありました。胞衣(えな)とは出産後に排出されるへその緒を含む胎盤の事です。明治の終わり頃まで、強い子に育つように、また、立身出世しますようにと壺に入れて埋められました。

堂内には恵比寿神が安置されています。

明治時代に入ると御所や公家で安置されていた仏像が多数この地に遷されまし た。

毎月28日の午後3時からは荒神大護摩供奉修が行われます。

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