アパホテルの東に歴史あり…その2 不動堂明王院
- 2019.12.28
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「道祖神社」の南隣です。
823(弘仁4)年に弘法大師空海が東寺の鬼門にあたるこの地を選び、この地で発見した霊石に自ら彫った一体の不動尊を祀ったことが始まりとされています。
空海はこの霊石不動が穢れないようにと石棺に納め、さらに、地中深く安置されたと云われています。
宇多法皇(867〜931 第59代天皇)は西洞院(にしのとういん)に宏大壮麗な東七条御所を営まれますが、霊石不動の安置された井戸のある事を知り、取り出させようとした所、霊石を見たものことごとく眼を病んだため、霊石不動明王の号を賜り、井戸を封じて堂を建て、念持仏として尊崇されました。
応仁の乱で焼失しますが、深く安置されたまま今日に至ります。
京都駅の目と鼻の先です。
京都ばあばは始めて霊石の存在を知りました。これから近くを通りかかった折には手を合わせたいと思います。
なお、霊石不動尊は空海作の三体不動のひとつとされます(高野山波切不動尊・成田不動尊)。
「まぼろしの屯所」の提灯もありました。
新選組が西本願寺から伏見奉行所へ拠点を移す6ヶ月余り、不動堂村に屯所があったとされます。正確な資料に乏しく、候補地もいくつかあるために「まぼろし」とされています。
毎月28日に護摩を焚き、厄除けや家内安全、病気平癒の祈祷がされていますが、
1782〜西山浄土宗に属しています。
※本堂は1764年に建立。
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