御辰稲荷神社…願いをこめて福石大明神

市バス「熊野神社前」下車。交差点を過ぎると、



「御辰稲荷神社(おたついなりじんじゃ)」があります。宝永年間(1704〜1710)、第113代東山天皇の側室・新崇賢門院(しんすうけんもんいん 1675〜1710 櫛笥賀子)の夢枕に白狐が現れ、「御所の辰の方向(南東)に森があるのでそこに祀ってほしい。」と言い消えてしまいました。調べると南東には「聖護院の森」があり、森の中に祠を建てたのが御辰稲荷神社の始まりとされています。



【 ご祭神】

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

猿田彦神(さるたひこのかみ )

天宇受売神(あめのうずめのかみ)です。

天宇受売神といえば、天照大神が岩戸に隠れてしまった際、岩戸の前で舞踊った神さまで芸能の始祖と崇められています。猿田彦神とは夫婦神です。右手前にある祠には、願いの叶う「福石大明神」が祀られており、社務所で真黒石を授与してもらい、大明神の前に置き願い事をします。その石を持ち帰り、御守りとして持つか神棚にお祭りして、願いか叶う様に日々お願いして下さい…とありました。鳥居奥にある「亀石大明神」です。長寿・延命の神さまです。

ここで福石大明神さまにまつわる伝説を。昔、白川橋のほとりに貧しい夫婦が住んでいました。妻は御辰稲荷を深く信心し、「いつしか幸せがきますように」と百日の願をかけました。満願の日、ホッとしたのか境内でウトウトし始めました。どれほどの時間が経ったのでしょうか。妻は襟首に冷たい風の吹き込むのを感じて目を覚ましたところ、右手に真黒の小石を持っていました。「きっとお稲荷さまが授けて下さったに違いない。」と石を持ち帰り神棚にお祀りしました。そして、妻は身ごもって玉のような女の子を産みました。女の子は美しく成長し、ある大名の目にとまり、お部屋さまとなり、貧しい夫婦は幸せに暮らしたといいます。狭い境内ですが、お勧めのパワースポットです。

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