重森三玲の庭…善能寺

大石蔵之助ゆかりの来迎院の斜め向かいに、



「善能寺(ぜんのうじ)」があります。



823(弘仁14)年に弘法大師・空海が西八条猪熊に建てたのが始まりとされ、1555年に泉涌寺内に移転しました。



空海が祀った日本最初の稲荷大明神です。

2つのお社が並んでいますが、左の稲荷神石社から右の稲荷明神にお参りします。

人生で成功したい方がこっそりと参拝されるとか。



「善能寺祥空殿」です。

1971(昭和46)年7月3日に北海道横津岳(よこつだけ 標高1167m)で遭難した「ばんだい号」のご遺族・谷本庄蔵、輝子夫妻が航空殉難者の慰霊と事故の絶無を祈願して建立寄進されました。

※ばんだい号…函館空港に着陸直前であった東亜国内航空のYS-11が横津岳南面斜面で墜落。

翌日に発見され、乗客・乗員68名が犠牲となりました(合掌)。

ばんだい号にはコックピットボイスレコーダーやフライトレコーダーは搭載されておらず原因不明とされる。



祥空殿に安置された観音さまです。



祥空殿右手には重森三玲氏作の「仙遊苑」がありました。

※重森三玲(1896~1975)…岡山県出身。東福寺の「八相(はっそう)の庭」や松尾大社の「松風苑(しょうふうえん)」の作庭で有名。



豪快な石組です。

寺内にある120余りの阿波石は徳島県・西尾秀蔵氏寄進によるものです。

右奥の小さな橋を渡ると芸能や財福の神である弁天さまが祀られていますが、またまたまた見逃してしまいました。

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