天龍寺から五百羅漢へ。
- 2020.06.01
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天龍寺の庭へ(庭だけなら拝観料大人500円)、
去年来た時はいっぱいだったのに…今日はゆったりと。
曹源池庭園(そうげんちていえん)です。700年前の面影をとどめており、本来は座禅修行のための庭で、以前、テレビで夜に座禅を組む僧侶の姿が放映されていました。
4月8日の花祭りでお釈迦様の誕生像にかけるあの「甘茶」です。アジサイの変種でガクアジサイに似ています。
天龍寺西側にある「希望ヶ丘」です。
初めて登りました。
孫ちゃんは、「虫がいる!」と騒いでいました。
天龍寺から宝厳院前にある、1度訪れたかった「嵐山羅漢」さんへ。
モアイ像のような?
10体並ぶこの石像は「湯豆腐 嵯峨野」が所有しており、朝鮮半島のお墓の守り神・文官石です。
こちらが宝厳院の呼びかけで、全国各地から奉納された「嵐山羅漢」です。
羅漢は「阿羅漢」の略でインド仏教において修行者の到達し得る最高位です。
嵐山羅漢は神戸震災(1995年)の追悼や先祖供養、嵐山の守護、企業の繁栄などなどの願いが込められています。
顔の中から顔を出す羅漢さん。
嵐山といえばどうしても竹林の小径方面に行ってしまいがちですが、天龍寺南側、大堰川(渡月橋から南は桂川)を挟んだ一体も有名な料亭があり(通るだけです)、なかなか風情があります。
謡曲「小督(こごう)」の旧跡です。
アラビカコーヒー店の近くです。
小督局(1157~?桜町中納言・藤原成範の娘、信西の孫)は、
第80代高倉天皇(1161~1181 21歳)の寵愛を一身に集めて第2皇女・範子内親王(1177~1210)をもうけますが、
平清盛の娘・平徳子が高倉天皇の中宮であったために、平家の圧迫を恐れてこの地に身を隠したとされます。
※小督局の最初の恋人…右少将・藤原隆房は清盛の娘婿で、清盛は婿2人までもたぶらかすとはと激怒したと云われます。
謡曲「小督」では、高倉天皇の命で当地を訪れた源仲国。
小督が応えることを期待し笛を吹くと、「想夫恋(そうふれん 雅楽の曲名)」の琴の音がかすかに聞こえてきました。
音のする方角に向かうと粗末な小屋に住んでいた小督を探し出します。
宮中に帰る事を嫌がる小督を説得し、一旦は戻ります。
しかし、清盛の知るところとなり、小督は出家させられます(平家物語より)。