八坂庚申堂(やさかこうしんどう)
- 2020.07.01
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「八坂庚申堂」がありました。
日本三庚申の1つです(残り2つは大阪四天王寺庚申堂、東京入谷庚申堂→現存せず)。
本尊は青色金剛(しょうめんこんごう)。
青色金剛は青色の身体で目が赤く、怒りの形相をしており、後述する三尸の虫を食べてくれるありがたい仏さまです。
飛鳥時代に中国大陸より渡来した秦(はた)氏の守り本尊とされます。
八坂庚申堂は浄蔵貴所(じょうぞうきしょ 891~964 祇園祭・山伏山のモデル。)が960年に建立されたと伝わります。
また、天台宗僧・浄蔵貴所には八坂の塔が傾いた時に法力で直した逸話が残っています。
欲に走るものを戒める手足をくくられた「くくり猿」がいっぱい!
60日に1回、年に6度ある「庚申日(こうしんび かのえさるのひ)」には護摩供が修されます。
2020年は
1/18、3/18、5/17、7/16、
9/14、11/13
です。
庚申の日、
人が眠っている間
人の体内に潜む三尸(さんし)という三びきの虫が天に昇って閻魔大王に人間の悪行を報告。
その報告により閻魔さまは人の寿命を縮めてしまいます。
そこで、庚申の日には「庚申待」といって眠らずに神仏に祈りを捧げたり、夜通しみんなで集まって大騒ぎしました。
江戸時代に庚申待をたくさん(18回以上?)繰り返すと「庚申塔」と刻んだ石碑を建てました。
しかし、明治政府は”庚申信仰は迷信だ”と多くの石碑が壊されました。
叶えて欲しい願いがいっぱいありました。