京都御苑…一条邸跡と縣井
- 2020.08.23
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休憩所からさらに北に行くと、
「縣井(あがたい)」が見えてきました。
ここは、昔、井戸のそばに縣宮という社があり、
地方官吏として出世を願う者は、井戸の水で身を清めて祈願し、宮中にのぼったといいます。
縣井は江戸時代まで五摂家のひとつ、一条家の屋敷地内に存在し、明治天皇の皇后・一条美子(いちじょうはるこ 1849~1914)の産湯に用いられたとも云われます。
美子皇后の
父は左大臣・一条忠香(1812~1863)の三女
母は側室の新畑民子(にいはたたみこ 1827~1908)
です。
民子さんは一条家の典医・新畑種成氏の娘さんでお墓は上品蓮台寺にあります。
なお、一条家は五摂家のうちのひとつで公家の家格の頂点に立ち、
大納言・右大臣・左大臣を経て、摂政や関白、太政大臣に昇任できる家格です。
一条家の他に近衛家、鷹司家、九条家、二条家を指します。
五摂家はすべて、藤原房前(藤原鎌足の孫)を家祖とする藤原北家から始まります。
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