京都御苑…一条邸跡と縣井

中立売御門を入るとすぐ北に中立売北憩所があり、近くに駐輪場(写真右)もあります。



休憩所からさらに北に行くと、



「縣井(あがたい)」が見えてきました。

ここは、昔、井戸のそばに縣宮という社があり、

地方官吏として出世を願う者は、井戸の水で身を清めて祈願し、宮中にのぼったといいます。



縣井は江戸時代まで五摂家のひとつ、一条家の屋敷地内に存在し、明治天皇の皇后・一条美子(いちじょうはるこ 1849~1914)の産湯に用いられたとも云われます。

美子皇后の

父は左大臣・一条忠香(1812~1863)の三女

母は側室の新畑民子(にいはたたみこ 1827~1908)

です。

民子さんは一条家の典医・新畑種成氏の娘さんでお墓は上品蓮台寺にあります。

なお、一条家は五摂家のうちのひとつで公家の家格の頂点に立ち、

大納言・右大臣・左大臣を経て、摂政や関白、太政大臣に昇任できる家格です。

一条家の他に近衛家、鷹司家、九条家、二条家を指します。

五摂家はすべて、藤原房前(藤原鎌足の孫)を家祖とする藤原北家から始まります。

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