西院春日神社その2…還来神社と梛石

西院春日神社の境内をぐるり。



末社「還来神社(もどろきじんじゃ)」です。

ご祭神は、

正子内親王(まさこないしんのう 810〜879 第53代淳和天皇皇后)です。

874年、正子内親王の御殿が火災にあった時に逃げ惑う女官たちに、無事に帰ってこられるからと諭され避難。幸にも内親王の住まいは焼け残り帰って来れたことから⇒元に戻って来れる信仰がうまれ、今では旅行安全のご利益があるとされます。



正子内親王の父は第52代嵯峨天皇、

夫である淳和天皇とは24歳差の叔父と姪の関係です。

823年頃に入内し三皇子を産みますがその内の一人、恒貞親王(つねさだしんのう 825〜884 えっ、正子皇后15歳の時に出産?)が「承和の変」で皇太子を廃されると、この陰謀に関わったとみられる実母・橘嘉智子(檀林皇后)を激しく泣いて恨んだと伝わります。



願いが書かれたわらじが奉納されていました。



“還来神社”前には、



撫でると無事に帰ってこられる「神石・梛石(なぎいし)」が鎮座してました。

また、神石を撫でたその手で患部を撫で回復を祈ることから後世には「撫で石」と呼ばれています。

神石のそばには梛(なぎ)の木が植えられていました。

梛の木は幅の広い葉を持ちますが針葉樹で、すべての苦しみを”なぎ払う”縁起の良い木とされます。



葉っぱの葉脈が縦に走っており、厚みがあります。



第120代仁孝天皇(にんこうてんのう 1800〜1846)の御胞衣(おえな=胎盤のこと)塚です。

安産、子授け、母体の健康、乳幼児の健やかな生育を祈り、



白石・子安石を奉納する習慣があります。

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