七条えんま堂

西大路七条交差点を東へ。




数年前から扉が開かれていることも多く、新しい駒札も設置(令和2年1/18)されていました。




正法寺七条別院「七条えんま堂」です。








玄関先でボッ〜と立っていると堂守さんから「どうぞ」と声をかけられて中に入ることができました。








写経や御詠歌教室、えんま堂カフェといった行事が催されています(現在、休止中)。




ずっと昔、通夜に参列した際、鈴を鳴らしながら御詠歌を歌っている場面に出会ったことがあります。












今回、身近で小ぶりで可愛らしい十王さんを拝顔することができました(一度、龍谷ミュージアムの展示でお会いしてますが)。








中央の閻魔王は高さ43cm、鎌倉時代の作です。




生きとし生けるものすべては没後に順次、十王の裁きを受けます。








亡者(もうじゃ 亡くなった人)は生前の行いにより六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道)のいずれかに行くとされます。




地獄には八つの責め苦があり、悶死した者は再び蘇生し、同じ責め苦を受けて成仏するまで無限に繰り返されるとありました…真実なら怖い!




※仏事の法要は7日ごとに7回、十王に対し滅罪の嘆願を行うために残された者が勤めるいわば救済処置です。追加の3回の追善法要は救い損ないをなくすための受け皿…とされます。




再び堂内の写真です。閻魔王の左、男女の頭部が乗っている杖は、閻魔王宮にある「檀荼幢(だんだとう 人頭杖)」で亡者の善悪を閻魔大王に告げます。




閻魔大王は35日目に浄玻璃鏡(じょうはりきょう)や檀荼幢を駆使して亡者の生前の行いを映し出し正確公正な審査を尽くします。








閻魔大王は亡者を裁くだけではなく、賽の河原で子どもを救ったり、地獄から亡者を救済する慈悲深い仏さまでもあります。




最後に堂守さん(三谷靖法氏)について…いろいろと熱心に取り組まれておられます。




頂いた名刺には認定臨床宗教師とあり、物腰が柔らかい印象を受けました。

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