源光寺…源常の山荘跡
- 2021.07.01
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嵯峨野高校南側の道を東へ5分ほど歩くと、六地蔵巡りのひとつ、
臨済天龍寺派「源光寺」があります。
創建は811年。左大臣・源常(みなもとのときわ 812~854 嵯峨天皇第3皇子)の山荘を寺に改めたとされます。また、常磐(ときわ)の地名の由来でもあります。
※第52代嵯峨天皇の子女50名中32名が「源(みなもと)を天皇と同じくする」との事で「源氏」の姓を与えられ臣籍降下。
京都では8/22~23日と1年の厄病退散や福徳招来を願い、六地蔵巡りが行われ、六地蔵の1つ「常磐地蔵」が安置されています。
平安時代の初め。小野篁(おののたかむら 802~853)が一度冥土(めいど あの世)へ行った際に生身の地蔵尊に出逢い、その教えによって蘇った後、852年に篁は木幡山(伏見区桃山付近)の桜の大木から六体の地蔵を掘り出して木幡の里(大善寺)に安置。
平安時代末期、六地蔵を深く信仰していた第77代後白河天皇は京へ出入りする街道にあたる6ヶ所に移すように命じました。
これを平清盛が西行に実行させ、各街道に地蔵堂を建てました。
また、源光寺は源義経の母・常磐御前(1138~?)が晩年に庵を営み没したとの伝承が残ります。
最近は門が開けられている事も多く、狭い境内に入ると静かな時間が流れていきます。
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