本家尾張屋本店の親子丼と宝来そば(Oyako don, Horai soba at Honke Owariya)

京都の本家尾張屋本店
烏丸御池一筋東の車屋町通を北へしばらく行くと本家尾張屋本店があります。
前から1度は訪れてみたかったお店です。木曜日の午前11時。待たずに入れました。
尾張屋の創業は応仁の乱の2年前(1465)に尾張の国から京都に来てお菓子を商ったことに始まります。
江戸時代中期、禅寺で蕎麦切り(長く細くしたそば。そば粉を練ったかたまりの蕎麦がきと区別して使われる)が食べられるようになり、
1700年頃に「練る、伸ばす、切る」などの技術を持っていた菓子屋に依頼する寺院が増えたと言われます。
その後、御所にも出入りできるようになり「御用蕎麦司(宮内庁御用達)」となったと書かれていました。


尾張屋の親子丼
尾張屋の宝来そば
親子丼と名物の宝来そばを食べました。
ここで宝来そばについて…
室町時代、金箔職人は仕事が終わると部屋に散った細かな金箔を集めるためにそば粉をまき、ふるいにかけて金箔だけを集めました。
そば粉が金=宝を集めることから「縁起が良い」食べ物となり、蕎麦を食べると宝が来ることで「宝来そば」が生まれました。
宝来そばは14代目当主の考案によるものです。
五段に重ねられた象彦製の割子(わりご)の一段いちだんに蕎麦が入ってましま。
薬味は錦糸卵と椎茸、のり、エビの天ぷら、ごま、大根おろし、ネギです。
「お好みにより一碗ごとにお好きな薬味をニ、三種そばの上に乗せて徳利のおだしを上からそそぎ、そのままお召し上がり下さい」と宝来そばの志をりに書いてありました。

宝来そばと親子丼で3294(税込)円でした。
オススメの一品です。

◀補足▶
○北、東西三方の山から流れ込む豊富な地下水は琵琶湖の水量とほぼ同じともいわれます。
尾張屋本店では現在地下50mまで掘った井戸から水を汲み上げ一度、麦飯石(ばくはんせき。ミネラル溶出作用により美味しくなる)でろ過した水で出汁を取っているそうです。


■本家尾張屋(Honke Owariya)

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