京都御所周辺…京都迎賓館
- 2019.12.09
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京都御苑の東北にあり、海外からの賓客をお迎えするために、2005(平成17)年に開館した「京都迎賓館」です。
設計は日建設計、施工は大林組が主体となっています。延床面積16000㎡、建設費は260億円ともいわれ、年間運営費は6.8億余円…とネットに書かれていました。
まずは地下で金属探知機と手荷物検査。クリアしたら、販売機で入館料1500円のチケットを購入します。スマホ以外はロッカーに入れ、貸し出し無料のタブレットを持って地上に出ます。

※迎賓館は内閣府の管轄で、「五七の桐」が内閣府の紋章です。
スリッパに履き替え、
「膝をつかないように。」「じゅうたんからはみ出して歩かないで下さい。」等々の説明を受け、いよいよ館内へ。
(撮影は可)
玄関では樹齢700年の福井産欅の1枚板が迎えてくれました。
「聚楽の間」の竹の花器と飾り台です。

人間国宝・早川尚古齋(1932〜2011)氏の作品です。

「夕映えの間」の東面にある「比叡月映(ひえいげつえい 比叡山を月が照らす)」の織物です。
西面には「愛宕夕照(あたごゆうしょう 愛宕山に夕日が沈む)」
ともに箱崎睦昌(はこざきむつまさ 1946〜)氏の下絵を基に龍村美術織物制作の織物です。
同じく、「夕映えの間」にある

日本の四季を表現する螺鈿飾り台です。

「夕映えの間」前の椅子に座り、眺めた庭園です。左手の石柱は旧五条大橋に使われていました。

「藤の間」です。最も大きな部屋で会食(60〜120名)や歓迎式典会場として使用されます。「麗花(れいか)」と名付けられた壁面装飾は鹿見喜陌(しかみきよみち 1948〜2018)氏の下絵を基にして川島織物で制作されました。

3.1m×16.6mあり、

39種類の草木が織られています。

舞台扉です。人間国宝・江里佐代子(えりさよこ 1945〜2007 63歳。仕事中のフランスで脳出血のため死去)氏によるきり金(金箔やプラチナ箔を貼り付ける伝統技法)です。

「桐の間」です。
和の晩餐室(最大24名まで)として使用。12mの漆塗の座卓に圧倒されます。
天井にも12mの吉野杉1枚板が使われています。

京都ばあばが招待される事は99%ないと思いますが…。

廊橋(東西の建物をつなぐ橋)の両端の片方にはチョウとキリギリス、もう一方にはトンボとスズムシが描かれていました(長女が見つけてくれました)。
以前は申込み抽選だったようですが、行事に支障なければ見学可能です。
見学後、しばらく夢うつつな気分でした。
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