蔵王堂光福寺にて。
- 2020.01.06
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この地は昔、「蔵王の森」といわれ、「京の七森」のひとつでした。
参道を歩いていると幹が空洞になっているのにもかかわらず、あおあおとした葉を繁らせていたクスノキ?に出会えました。
「蔵王堂光福寺」です。
宗派 西山浄土宗
本尊 蔵王権現(蔵王堂)室町時代作
954(天暦9)、第62代村上天皇(926〜967)の勅願寺として浄蔵貴所(891〜964 天台宗の僧・修験者)によって創建されました。
当時、平安京の裏鬼門(西南)の寺として、都を護る役割を担っていました。
※蔵王権現は修験道の本尊です。権現とは「権(かり)の姿で現れた神仏」の意で仏、菩薩、諸天善神すべての力を包括しており、明王と類似し、怒った表情で、右手と右脚を高く上げ、左手は腰にあてている姿が通例です。
※修験道は山へ籠もって厳しい修行により悟りを得る事を目的とします。いわば、日本古来の山岳信仰が仏教に取り入れられた日本独自の宗教です。
浄蔵貴所といえば、加持祈祷に優れ、一条戻橋で亡くなった父(死後5日)を一時的に生き返らせ「一条戻橋」の名前の由来となった伝承が残っています。
また、法観寺の塔(八坂の塔)の傾きを法力でなおしたり、祇園祭の「山伏山」のご神体になっています。
樹齢200年とありました。もっと年数が経っていると思うのですが…。
寺内には3本の大きなクスノキが立っています。
「蔵王堂」です。
中央 蔵王権現
右には浄蔵貴所、役行者(えんのぎょうじゃ)
左には地蔵菩薩、観音菩薩
が祀られています。
蔵王堂光福寺は「久世六斎念仏」発祥の地です。
「久世六斎念仏」は鉦や太鼓ではやし、念仏を唱えながら踊る民族芸能で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
娯楽が少ない農村では楽しみと若者流出防止策として、農閑期のお盆近く、練習に励んで奉納を行ないました。
帰る途中に「根引きの門松」がありました。根つきの小松です。
昔、貴族たちが早春の野に遊び、根のついた松を引いて無病息災を祈った「子の日の遊び」に由来します。
(歳神様は降臨した時に松に根がないと落ちてしまうとか?)
【追伸】
ビデオリサーチによる第70回の紅白歌合戦の平均視聴率が出ました。
関東 37.3% 関西 37.3%(ただし2部。1部はワースト6)
2部制に移行した1989年以降、最低でした。(それまでは2015年の39.2%)
これで白組39勝 紅組31勝となりました。
ちなみに昨年の視聴率第1位はラグビーワールドカップ準々決勝
日本×南アフリカで39.2%でした。
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