豊国さん。

京都国立博物館の北隣に豊国神社(とよくにじんじゃ)があります。



豊臣秀吉は1598(慶長3)年8月18日、伏見城で亡くなりました。あの有名な醍醐の花見から5ヶ月後です。遺命で東山の「阿弥陀ヶ峯(あみだがみね)」に埋葬され、麓に造営されたのが豊国神社です。第107代後陽成天皇(1571〜1617 47歳)により「豊国大明神(とよくにだいみょうじん)」の神号を与えられ神として祀られました。



社殿前にある唐門です。西本願寺、大徳寺の唐門と併せて国宝の三唐門と呼ばれています。当初は彫刻等に金箔が施してあったと伝わります。正面上部の鶴の彫刻は完成させると飛び立ってしまいかねないほど見事な出来であえて目を入れなかったと云われています。



唐門前には秀吉の馬印であった千成瓢箪にちなんだ瓢箪形の絵馬が置いてありました。

ご利益は出世祈願・必勝祈願・開運招福です。

豊臣家滅亡後…徳川氏によって完全に破却されて跡形もなくなっていました。

しかし、第122代明治天皇(1852〜1912)の勅命で旧方広寺大仏殿跡地に1880(明治13)年、本殿が再建されました

当初、大阪城外に造営の計画がありましたが、京都市民挙げての熱願により当地に決定されたと参拝のしおりにありました。

境内右奥に宝物館(1925 大正14年開館)があります。宝物館に展示されていた屏風です(参拝のしおりより転写)。

秀吉の命日の8月18日には毎年、「豊国祭」が行われ、特に7回忌にあたる1604(慶長9)年の「豊国臨時祭礼」では京都の町人1500人が華麗な群舞を披露しました。



熱気が伝わってきます。

この屏風図の中でタケノコおじさんとしてたけのこの被り物をした人物が描かれているということですが…。

なお、豊国神社では「豊国さんのおもしろ市」として、8のつく日に、骨董市やフリーマーケット、手作り市が開催されています。

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