清水寺詣で…その2
- 2020.06.15
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「隋求堂(ずいぐどう)」の胎内めぐりも休止中となっていました。
ご本尊は私たちの願いや求めにすぐにしたがい、全て叶えてくださる
「随求菩薩」さまです。
次は、轟門左手前にある、
「田村堂(開山堂)」です。
坂上田村麻呂夫妻、行叡居士(ぎょうえいこじ)、延鎮上人
が祀られています。
778(宝亀9)年、延鎮上人が夢告をうけ音羽の滝を尋ねあてて行叡居士に逢い、霊木を授けられて観音さまを彫り、滝上の草庵に祀ったのが始まりです。
その後、坂上田村麻呂が身篭った病弱な妻の為に滋養に効くという鹿の生き血を求めて清水寺に鹿狩に来ていたところを
「無益な殺生するなかれ」
と延鎮上人に諭され改心して妻とともに観音さまに帰依し、清水寺の本堂を建立したと伝わります
田村堂の奥に、
「朝倉堂」があります。
越前の戦国大名・朝倉貞景が寄進、堂内には千手観音さまが祀られています。
清水寺は1063~1629(寛永6)年までに9回(10回?)も焼失しています。
もともと、清水寺は興福寺の支配下にあり、多々、比叡山との争いに巻き込まれました。
また、1629年の火災の火元は「月の庭」で有名な「成就院」が火元とされ、大半の建物が焼失し、本堂をはじめ、1633(寛永10)年に徳川家光が再建します。